中石切企業団地 開発ストーリー



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中石切企業団地の開発はこうして始まった

近隣の住民に気兼ねせず、操業したい

 板倉不動産が所在する地域は、中小企業工場の街として有名な東大阪です。
 東の東京都大田区、西の東大阪と呼ばれるくらい、古くから町工場が林立し、そして小さいながらも世界的に飛び抜けた技術力を有する企業も擁している不思議な魅力を持った街です。

また東大阪市は、”モノづくりのまち”としても知られています。
工場集積率は全国No.1(ナンバーワン)で、各分野のトップシェアを誇る会社やユニークな製品を開発する「オンリーワン」企業もたくさん集まっています。
まさに中小企業の技術と思いの結晶として、誕生したのが人工衛星「まいど1号」の打ち上げです。
(現在は不況の波に揉まれ、加えて技術者の高齢化が進む一方で、モノづくりに関心を持つ若者が減少しており、貴重な技術の継承が危ぶまれています。)
SOHLA-東大阪宇宙開発協同組合

 しかし中小企業であることから、景気の影響を受け、倒産や廃業に追い込まれて、工場や倉庫事務所を売却していくことは致し方ないことではあります。
 これまで工場や倉庫を営んでいた場所は、建売住宅などの分譲業者による建売住宅用地として、工場等の新規出店希望者の買値より高額な買い取りされることから、建売住宅が工場にとって替わりいく傾向が加速していった。
 増え続ける建売住宅は、それまで工場街だった街が住工混在となってしまい、入居してきた住人達によって、隣接する工場に苦情を言い出す始末になってしまった。そうした近隣住民による苦情に、やむなく移転を決意する事業主さんも決死って少なくはありませんでした。そうして市外への転出する傾向が目立ちだした。
 こうした状況からの脱却を計るため、市外へと移転していった業績の良い会社は、技術力も高く、優良な企業であることから、ますます東大阪は空洞化していき、弱体化していく要因でもあった。

 社長である板倉正巳は、この住工混在の中で操業している事業主を取り巻く要因に憂えていた。
 昭和15年の大戦に向けて日本が大きなうねりに巻き込まれていく時代に生まれ、戦後貧しくも、再び経済大国と謳われるまで働きに働いて、この街に貢献してきた自負がある。共に経済の成長を分かち合ってきた仲間達、自分を成長させてもらった街が、今大変な状況にある。
 自分に何か恩返しできることはないだろうかと、常々考えていた。

3,300坪の大型土地の買収

 営業部の土屋が、ある日おもしろい売り土地の情報を持ち帰った。
 板倉は、その情報を見て「俺にしかできない!」そう確信した、という。
恩智川と音川に挟まれ、多少いびつな字形ながら3,300坪もある土地。近隣に住宅はなく、恩智川を挟んだ向こう岸は、ゴミ焼却場だった。
 買収にあたり、やはりここでも、建売業者が提示する魅力的な買取金額による横槍があったが、あらゆる人脈のお陰により、また売主が弊社の「企業団地開発」の趣旨にご理解いただいたことにより、購入することができました。

 続いて開発に着手するが、進入路の幅員が3.9mしかないので、大規模開発ができない土地だったため、煩雑な手順を踏んでいかなければならなかった。
 まず、道路拡張のため、隣接する所有者のもとに何度も足を運び、ご理解を頂戴しました。拡幅工事も行政と打合せを重ね、弊社の自費の基で許可を得ることができた。
 次に、堤防=道路よりおよそ1.6m下にある土地の底上げをしなければならなかった。堤防とフラットにすることにより、敷地の効率化は高まるが、当然にそれだけの土地を盛り土にする土の量と、それらを支える周囲三方の擁壁の施工工事が必要でした。
 擁壁が完成後、どんどん土を盛って、固めて、また盛ってと繰り返し、補強して現在の堤防=道路とフラットな敷地が完成した。
 完成後、敷地の真ん中に幅員10mの道路を敷接して土地を二分し、更に分割して、最終5区画の分譲地として売りに出すことに決断した。

優良企業による購入

 初めに声を掛けて戴けたのは、自動車用ステアリングシャフト・モーターシャフトを造っている大変高い技術力を持った株式会社ハヤシセーラさんでした。
 本社の移転を含めてのお話でしたが、トントン拍子で話がまとまり、「中石切企業団地」の第1号のお客様になって頂きました。
 続いては環境ビジネスを担うリサイクル技術を持つリサイクルセンター・エス・エィ・ジィさん。中央環状線に近い鴻池徳庵から本社を移転してこられました。
 三番目は、硬質クロムめっきと精密ロールのトータルサプライヤーのオテック株式会社さんより新規工場の開設を希望されいて、当団地をお気に入りいただきました。
 四番目は、株式会社小畠鉄工所さんです。お近くに本社と工場がありましたが、自社用地としてこの度の分譲を通じ、ご購入いただくとともに、今まで近隣に気兼ねしていましたのが、今度は周りは事業主さんばかりで、ホッとされています。
 最後に、ご購入戴きましたのはトヨタL&F大阪 株式会社さんでした。トヨタL&Fさんにおかれては、三ヶ所あった拠点を整理統合化するため、相応の立地と規模を探されていました。縁があり、この中石切企業団地の最終区画をお気に入りいただきました。

謝辞

 お陰様で、企業団地の買収から数えて4年間、私ども規模の会社で、この企業団地が完売させて戴きましたことは、すべて弊社に縁ある皆様方のお陰様であると、この場をお借りしまして、改めましてご感謝申し上げます。
 現在、出口の見えない不況の嵐に飲み込まれておりますが、これに負けじとなお一層頑張って参ります。

2009.9 代表取締役社長 板倉正巳


P1000729.JPG開発に入る前の状態。少年野球のグランドに利用されていた。
開発前の状態堤防道路と同じ高さに整地された状態
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01.中石切企業団地全景--.jpg完成した中石切企業団地
200709東大阪商工月報-平成19年9月号(中石切記事掲載).jpg東大阪商工月報に紹介されました